看護師が転職する理由

転職 看護師 理由

看護師の就業状況

看護師の就業者数は20年間で50万人増加しています。

しかし、公益社団法人日本看護協会(以下、日本看護協会)が2015年に発表した病院看護実態調査によると、2014年度の看護職員離職率は常勤職員で10.8%、新卒で7.5%でした。

2014年日本医療労働組合連合月刊誌「医療労働」より引用

人のために尽くせる仕事として人気のある職業に看護師も挙げられますよね。

20年間で50万人が増加しているということは、年間で2万5,000人もの人が看護師として働き始めているわけです。しかし、1年間で常勤で働く看護師の2,500人の方が退職してしまっている現状です。せっかく希望を持って看護師として働き始めた新卒の方でも1,875人の方が辞めていってしまっています。

これは、とても残念な話ですよね。

看護師の離職率

就業している看護師の4人に3人が看護師を辞めたいと思っているという調査結果があります。

「あなたは仕事を『辞めたい』と思うことがありますか」という設問に対しての回答は以下の通りです。

「いつも思う」と回答した看護職員は19.6%

「ときどき思う」と回答した看護職員は55.6%

75.2%の看護職員は「仕事を辞めたい」と思うことがあったと回答

2014年日本医療労働組合連合月刊誌「医療労働」より引用

どの職業に就いても何かトラブルに遭遇すると仕事を辞めたい、自分には合わないと思う人はいると思いますが、4人中3人の看護師の方が辞めたいという調査結果は、看護師という仕事がいかに大変かということが分かります。

看護師を辞めたい理由

  • 「出産・育児のため」
  • 「結婚のため」
  • 「責任の重さ・医療事故への不安があるため」
  • 「他分野(看護師以外)への興味」
  • 「休暇がとれない・とりづらいため」
  • 「給与に不満があるため」
  • 「超過勤務が多いため」
  • 「家族の健康問題・介護のため」
  • 「人間関係がよくないから」
  • 「夜勤の負担が大きいため」

2014年日本医療労働組合連合月刊誌「医療労働」より引用

女性特有の退職理由もありながら看護師ならではの理由も挙げられています。

最近は、働く女性が増えたこともあり、社会も妊娠・出産・育児の理解も得られてきていますよね。

みなさんもご存知かと思いますが有職者である妊娠している女性は、労働基準法第65条によって出産予定日前の6週間(産前休業、多胎妊娠の場合は14週間)と、出産の翌日から8週間(産後休業)の期間、休業できることになっていますよね。

ただし、看護師不足が続いている状況で小規模診療所や個人経営の病院ではなかなか産休を取得することができずギリギリまで働いている看護師も多いようです。

実際に私の友人も臨月ギリギリまで働いていました。

また、妊娠中の夜勤や当直で働くことも余儀なくされ、切迫流産をしてしまう看護師の方もいるようです。

女性が多い職場ということもあり、同職場のスタッフ同士の関係が良くないということも看護師を辞めたくなる理由のひとつのようです。他施設への興味があると回答した人も全体の34.1%で転職希望者も多いことが分かります。

医療という職業柄、医療事故への不安や患者さんへの責任なども精神的なストレスを伴い、その上夜勤・当直を含んだシフト制勤務で肉体的なストレスも抱える看護師は重労働の職業とも言えます。他分野への興味があると回答する理由も納得できます。

病院は、妊娠・出産を理由に退職してしまう看護師の方が働きやすい環境、産育休を取得できる環境作りをする必要があります。

転職を考えている看護師の方は、転職理由が改善できる転職先を探すことが大事です。